「中国(人)は~」という表現について

コスモス畑

私には中国大陸で三年間生活した経験がありまして、東は上海、西はウルムチ、南は広州、北は北京・大連まで、いろいろな地方を見てきました。

そこで感じたのは、中国は多民族国家であり、その民族それぞれが独自の文化と言語を持っているということです。
考え方も生活習慣も大きく違います。

その現実を目の当たりにしながら、いろんな中国人と交流してきました。

そして最近日本に帰国しましたが、質問されると戸惑うことがあります。
「中国(人)って~?」
というような質問です。

例えば、
「中国ってうるさいんでしょ?」
「中国人って背が高い人が多いよね」
「中国料理はおいしかった?」

この方の頭の中にある「中国(人)」は、どこの地方を指しているのかな。
どこから説明すればよいかな、と考えてしまうのです。
普段の気軽なおしゃべりでは、その場の雰囲気に合わせて当り障りのない返事をすることが多いのですが。

確かに、日本にも地域の特性があり、日本人にもそれぞれ個性があります。
しかし、中国大陸のそれは日本と比べようもないほど強いものです。

日本では方言はありますが、地方によって全く別の言語が使われているということは基本的にないですし、地方によって食事内容ががらりと変わるということは少ないと思います。

顔立ちも日本人の顔というものが基本的にあるような気がします。
また、日本人ならではの一定の常識やマナーといったものが存在しており、例えば、どういう場合に挨拶し、感謝し、謝罪するということは共通の認識として成立していると思います。

しかし、中国全土を想像するとき、そういう日本の事情が通用しません。
広大であるがゆえに、そうなるのでしょうか。

 

長々と書きましたが、中国や中国人については本当に多種多様なので、
「中国(人)は~~」
という表現は一般化できないのではないか、ということを言いたかったのです。

かく言う私も、ついうっかり
「中国(人)は~~~ですよ」
と言ってしまうことがあるんですがね(笑)

 

私が行ったことのある中国の街の様子を、このブログでも紹介していきたいと思っています。

ひまわり畑